
11月21日は,植木岳雪教授による,「銚子を散策しながら銚子の地形を学ぶ」という,ブラタモリならぬブラウエキを実施。
まずは,「いなむらの火」のモデルとして知られる,七代目濱口儀兵衛家(現ヤマサ醤油の当主)濱口梧陵の碑。私も何度も車で通りかかっているのですが,近くに駐車場がないので,はじめて訪れました。
そこから,歩いてヤマサの工場裏へ。古いレンガ造りの壁がありました。このレンガはどこで焼かれたのか,知りたいのだがわからないらしい。そこからヤマサ工場裏の配管を眺めつつ,仲ノ町駅へ。銚子電鉄は,全国の古い車両を使用しているので,鉄道マニアにはたまらんらしいです。
仲ノ町駅からは電車に乗らず,さらに歩いて飯沼観音へ。源実朝によって制定された板東三十三箇所の第27番札所という由緒正しいお寺なんだそうです。
「段差のあるところに理由あり!」お,ブラタモリっぽいセリフが!この坂の名は「船着坂」。ということは…。
このすぐ先に海が広がっていて,船着き場につながっていたそうです。
もう一つの「浜見坂」を下った先にある,さのやさんで今川焼きを買って食べました。おいしかった!
今川焼きを食べながら,段差萌えのダンサー,ウエキ教授は古地図を取り出し,「飯沼観音は昔は砂浜で,それが隆起したのだ!」と力説。しかし,学生たちは今川焼きに夢中。もぐもぐ。
明治の初めに,この飯沼観音の高さを基準として,日本全国を測量したという由緒正しい標準石。ところが,肝心の石が失われている。最近になるまで重要性が認識されていなかったので,なくなっちゃったんだって。おーい。
次に,今年の「24時間テレビ」の番組内企画でリフォームされたという本銚子駅へ。ネット上の一部の鉄道マニアからは,「風情が失われた」と評判が悪いそうですが,私には元の雰囲気を残した素敵なリフォームに思えました。ここでは電車は谷間を走っています。「これにも理由がある!」と力説するウエキ教授。
本銚子駅からも電車に乗らず,徒歩で笠上黒生駅へ。単線の銚子電鉄が唯一,すれ違いができるポイント。なぜかは,ここが広い大地だから。段丘の上だからなんですね〜。民家の庭に通じるような道の先にあるのが,笠上黒生駅。
笠上黒生の駅名がなぜか「髪毛黒生」に。スカルプヘアとタイアップしているだそう。駅には東スポならぬ銚スポが。徳川埋蔵金だと!このように銚子電鉄はいろいろなアイディア企画満載で,楽しい鉄道会社です。経営が苦しいらしいが,ぜひ頑張って欲しい。私も車ばかり利用せずに,もっと利用しようと思いました。
朽ち果てた車両は,澪つくし号。80年代にNHKで放映された,銚子を舞台とした朝ドラ「澪つくし」にちなんだ(?)車両らしい。youtubeで健在な頃の動画がありました。今の姿と比較すると悲しい。
笠上黒生駅から銚電にのって,仲ノ町駅へ。今度の日曜に開催される銚子鯖サミットのキャンペーン中で,電車内も楽しい広告が満載。この遊び心好きです。銚電。
仲ノ町駅では萌えキャラがお出迎え。この駅には銚電本社が…。よく見ると,本社の中にも萌えキャラがおりました(^_^;。
ここからヤマサの工場に戻って,乗用車で大学に戻りました。今回はヤマサ醤油(株)様のご厚意で大学の実習のために特別に駐車させていただきました。ご協力ありがとうございました!
今回の企画で,銚子は歴史的にも地理的にも,観光的にもすばらしいポテンシャルをもった土地であることがよくわかりました。植木先生,ありがとうございました!
千葉科学大学では,このように銚子の自然を生かした楽しい実習を体験しながら,中高の理科教員免許を取得できます!!(塚本記)
(「仲ノ町駅」の誤記を外部の方からご指摘いただき訂正しました。どうもありがとうございました。2018/1/17)